映画「シン・ゴジラ」に見られる危機発生時のリーダーシップについての意見交換を行いました。
日時: 2019年7月12日(金)14:00~17:00
場所: 一般社団法人レジリエンス協会 新橋会議室
参加者:6名
危機発生時に強い組織とは? 「シン・ゴジラ」には 様々なタイプのリーダーがを題材に、理想のレジリエンス・リーダーについての意見交換会を行いました。
危機対応を実施するうえでの課題 (意見交換会の主旨)
ストレスを感じると人によっては思考や行動が抑止される傾向がある。演習や訓練でストレスを感じると、返ってその後の対策が進まなくなるのではないか。映画を教材として使うことで、脳をリラックスさせ、思考を活発に遊ばせ、そこで得た気づきを実際の対策に生かせるのではないか。危機対策を心理学の面で捉えてみた。
様々な視点から、活発な意見が寄せられ以下に一部を紹介します。また、リーダーシップ以外にも、意思決定のプロセス、タイムラインごとの対応、インシデント・ブリーフィングなど、テーマを変えた意見交換を行う予定です。 映画が災害対策の推進に役に立つことが確認できました。
「リーダーに必要な資質はなにか?」
・客観的に、俯瞰的に見られるスキル
・情報がない状況での判断力、洞察力、決断力と実行力が重要
・経験や知識から湧き上がる直観
・メンバを鼓舞するブリーフィング・言葉
・多種多様な人脈
・肩書だけでなく、相手の良い点(力量・技量)を見抜ける力
・微小な情報への高い感度(ゴジラの尻尾)
「危機発生時に機能する組織に何が必要か?」
・多様な人材が、個々の立場でリーダーシップを発揮している
・互いを尊重、自由に発言できるフラットな組織(巨生対のような)
・官僚型組織の課題を補う動きができる(巨生対のような)
・危機発生時に成長できる
・「カリスマ」のあるリーダーを探すのではなく、組織の階層に合わせたリーダーをメンバの中から育成する仕組みが重要。
※参考(米海兵隊11のリーダーシップ原則)
- 技術・戦術面で高い能力を発揮する
- 己を知り、自己研鑽に励む
- 部下の事を思いやる
- 部下と情報共有する
- 模範を示す
- 任務を理解させ、監督し、完了させる
- 部下のチーム意識を育てる
- 的確な意思決定を行う
- 部下の責任感を育てる
- 部下を能力に応じて配置する
- 自らの行動に責任を取る